花巻-イーハトーブ-

 

■宮沢賢治をたずねて花巻に着きました。

私にとって彼は、ずっと気になる不可解な存在でした。

以前から、彼の生まれ育った花巻の地を一度でいいから踏んで見たいと思っていました。

なぜなのか、自分でもその理由がわかりませんでしたが、ついにイーハトーブという不思議な国にたどり着きました。

 

 

 

■岩手の花巻一体は、縄文期は大陸と陸続きで象などもいて、豊かな狩猟文化が花開いていたようです。

写真は獣達を追い立てて穴に落として捕獲する、落とし穴の断面です。
高度な技術と美しさを感じます。

 

■この地は落葉樹林が多く、栗やどんぐりなど、木の実が豊富に実り、足元には多種な木の子も群生し、リスや小動物の宝庫です。

こんな環境で宮沢賢治が育ったんですね。

 

 

■宮沢賢治の世界は、よく分からないがなぜか惹かれる不思議な魅力があります。

どこか、穢れのないコドモが小さな昆虫に夢中になる姿と、科学者が遠い宇宙について語る目がオーバーラップします。
写真は賢治の頭の中、つまりイマジネーションを表現した空間です。

 

■銀河鉄道の夜の原稿のコピーです。

何か書いてある古い原稿の裏を使ってこの作品は書かれています。

巨大な宇宙空間の中に賢治の世界観、死生観が繰り広げられている作品と言われています。

実に下手くそな字ですねぇ。嬉しくなっちゃいます。

 

平泉-毛通寺-

■毛通寺は、ユネスコ世界遺産に登録されました。
奥州藤原三代が100年にわたって築いた文化がここにあります。

 

 

 

 

平安末期から鎌倉前期は、仏教で言う「末法」の時代。
つまり、戦、飢饉、災害に疫病がはやり、おそらくこの世の終わりを国民全体が感じていた時代だったと想像できます。

■この東北の地に宇治の平等院を模してつくられた、阿弥陀仏国の再現です。

 

 

スケールは平等院をはるかに超える大きさで、広大な敷地の中央に大きな池を作り、各堂塔が取り巻く格好で配置されています。回遊型の庭園の原型かと思われます。

仏典にある浄土の有様が、庭のどこにいても感じられるように作ってあるのです。


■現在、堂塔は残っていないため、想像力を駆り立てて、広大な伽藍をイメージして当時を偲ぶしかありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、昔の人はこの世を憂い、永遠の幸せを願ったんですね。

 

 

 

 

 

平泉-金色堂-


小学生の時か中学生の時か忘れてしまいましたが、社会の教科書の一枚の写真に感動した覚えがあります。
それは岐阜からはるか離れた東北の奥深い山中に絢爛豪華にあるお堂、金色堂でした。

 


■この度、ずっと見てみたいという願望が叶い、岩手の平泉に行くことが出来ました。
金色堂は中尊寺にある一つの阿弥陀堂で、中尊寺は小高い山に造営され、参道は大きな杉が林立する登り坂になっています。

 

 

 

 

 

■参道の左右には、多数のお堂や鐘楼があります。

 

 

 

 

 

 


■やっとたどり着いた金色堂。鉄筋コンクリートの覆堂の中なんだ。がっかり…

 

 

 

 

 

 

■完全耐火構造の中には黄金色にかがやく金色堂があります。

 

 

 

 

みちのくの山中に900年前の深い木々の中、
覆い屋のない金色堂が忽然と現れたらどうでしょう。

そう思ってみる金色堂は、この世のモノとは思えませんでした。