岐阜-八ツ草公園-市営球場

県美術館の北、道路を挟んで市営球場があります。
八ツ草公園の中央に球場があるんですが、どちらかといえば球場の周りに帯状に緑地がへばりついた公園がある、といった方が良いかもしれません。
このコンパクトな公園の特徴は、なんといっても設置されている彫刻の多さです。
もっと驚くのは、ここのすべての彫刻が地元の作家、しかもほぼ岐阜市在住の作家の作品で埋められていることです。
今回は、その彫刻を紹介させていただきます。

■県美術館から道路を挟んで公園が見えます。

 

 

 

 

■八ツ草公園のサインがあります。

 

 

 

 

 

■けっこう緑があって散歩コースとして私のお気に入りです。

 

 

 

■右側にベースボールの球場があります。

 

 

 

 

■子供たちでしょうか。のびのびと野球を楽しんでいるようです。

 

 

 

 

■球場の芝の緑がきれいな季節です。今年は岐阜国体のお陰か、サインボードが電光掲示板に新調されました。

 

 

 

■左脇をみると「わらべ」というタイトルの彫刻があります。北川さんの作品です。
かなりイケメンの作家です。
この作品はどこか、国の重文でもある岸田劉生の「麗子微笑」を彷彿させません?
もしくは、サランラップのCMの女の子

 

 

 

 

 

■これはなかなかの力作で、かなり強いアピール性のある作品です。

 

 

 

 

 

 

 

■近づいて見ると恐いくらいです。作品の題名と作家をしるしたプレートが見当たらないのが残念です。

 

 

 

■これは郷さんの「すり合わせた2つの形」というタイトルの作品です。これは誰が見ても男女に見えますね。彼とは、彫刻家・建築家・グラフィックデザイナーの3者で一つのテーマをキーワードにして紙上ギャラリーをやりました。テーマは「サイコロ」

 

 

 

 

■私共の近くにアトリエを構えていた高橋康雄さんの作品「コンポジション」です。建物の門扉などのデザイン制作もなさっていて、親しくさせていただいていましたが、この作品を見て、バランスの良さと作品精度の高さにびっくりしました。素晴らしい作品だと思います。

 

■この作品は真中の右がぶらさがっていて、前後に揺れるんです。おそらく子どもの遊具に変わってしまったのか、作品を示すプレート等がなくなってしまっています。

 

 

 

 

 

 

■この作品はこの公園で最も人気があり、いつも子供たちがよじ登ったり腕を突っ込んだりして遊んでいます。なんか恐竜か怪物に見えるのか、キックなどもしています。当然、作品を示すプレートなど、どっかに吹っ飛んで見当たりません

 

■彫刻のある公園の遠景ですが、左端に最近できたものがあります。

 

 

 

■まだ出来立ての遊具です。これを設置してから、この公園に圧倒的に子どもの数と若いお母さんたちが集まるようになりました。高邁な石の彫刻より、カラフルな遊具の方が人は集まるんですね。

 

 

■最後の彫刻作品の紹介です。「西方の館」という作品で、作者は玉井正爾先生です。存在感といい、黒御影石の扱い方、つまり磨いたり削ったり、の表現が他者とは圧倒的な違いを感じます。
小さな地方都市、岐阜にこんなに多くの彫刻家が生まれたのも、すべて玉井先生の指導と存在があってのことです。

 

 

 

 

 

追伸
先々回のコラム、県美術館で紹介した彫刻の掲載もれがありました。改めてこのページで紹介させていただきます。

■高橋清氏による「第三の太陽」です。炎のような外輪の中にまた彫刻があります。

 

 

 

 

■石をくり貫いて中央部に残した彫刻が妙にエロティックで生命を感じます。

 

 

 

 

 

 

 

■美術館の森の中にコンクリートの壁が立っています。塀のようにも見えます。

 

 

 

■はじめ、これが作品だとは気が付きませんでした。よく見ると、天然の樹木に、食い込むようにコンクリートの壁が自立しているのが分かります。
「壁」というタイトルの榎倉康ニ氏の作品です。プレートには(1942-1995)とあります。若くして亡くなられたのでしょうか。
また1971年(再製作1995年)ともあります。
寄贈榎倉充代氏とあるのは、ご身内なのでしょうか。天然の樹木の成長と共に再製作する作品なのでしょうか。

岐阜-岩村 明智大正村-

ゴールデンウィークには滅多に外に出ない私ですが、今回、混むのを承知で日帰り旅行をしてみました。
それは7年に1度だけご開帳される、黄金に輝く1千体の阿弥陀仏の写真を、地方新聞の片隅に見つけたからです。
それは今から400年程前、岩村城主が領地と住民の安泰繁栄を祈願して、仏典「浄土三部経」一千部を地中に埋め、その上に石室を設け、金箔で施された1千体の仏像を安置した。
そして、ご開帳は5月6日までとありました。
とても感動し、これは是が非でも見たい。いや、お参りしたいと思い、行動に出ました。
なぜか車ではなく、鉄道を使って行こうと決めました。
JR東海道線で名古屋まで、そこから中央線で恵那まで、明智鉄道に乗換えて岩村駅まで行きます。
ついでで悪いけど、目的を終えたら明智まで足を運び、まだ行ったことのない大正村に行くことにしました。

■中央線恵那から出ている明智鉄道のワンマンカー大正号です。
ディーゼルで、重い車体で一生懸命です。

 

 

 

■岩村駅に着きました。実に渋い駅です。

 

 

 

 

■旧中仙道で栄えた古い町並みが残っています。

 

 

 

 

■駅から歩いて10分。やっと目的のお寺の参道に着きました。細くてきつい坂を登ります。

 

 

 

 

 

 

 

■やっと目的の寺が見えてきました・・・?寺というか、何か小さなお堂みたい。

 

 

 

■小さなお堂は、お線香の煙でよく中が見えません。

 

 

 

 

■やっと奥に辿り着くと、石棺があり、一部開いています。

 

 

 

 

■そこにしゃがみ込んで見上げると、この光景が眼前に拡がります。
つまり、平伏して見上げ、拝む姿勢にして初めて、黄金に輝く千体仏にご対面できるのですね。
この姿勢は洋の東西を問わず、信仰の原点なんですね。

 

■願望のお参りを終えて、例のディーゼル機関車で明智駅に着きました。

 

 

 

■大正村のスタートです。細い路地には倉や古い建物が迫っています。

 

 

 

 

■これが大正期の役場です。きれいに残っています。

 

 

 

 

■どんどん坂を登って行くと、正面に元小学校の校舎。今の小学校の校舎がかわいそう。

 

 

 

■元小学校から登ってきた道を見返す。右に役場、今来た路地が見えます。

 

 

 

■これ、大正の郵便局。今は隣に立派なやつが建ってます。

 

 

 

 

■これが大正資料館です。入場料がいるので入るのやめました。

 

 

 

 

■すぐそばに、すごいお倉が建っていました。

 

 

 

 

■倉の側面から見ると、手前に変なお店があって、とても大好きな写真になりました。

 

 

 

■また上に登ると代官所、陣屋跡の鳥居が見えます。

 

 

 

 

■代官屋敷の一部らしいが、現在も使っているようです。なんか、すごく格好いいですね。

 

 

 

■また上にあがると、茅葺屋根の家が見えてきます。

 

 

 

 

■これ、元庄屋さんのお家らしいです。

 

 

 

 

■室内から玄関を見ると、なぜか写真がかっこいい。

 

 

 

■どっちでも良いが、茅葺屋根もいいが軒天もいい・・・。
これは専門家の性でしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

■これは大正ロマン館という新しい人寄せ建物です。なんの興味もなく去る。

 

 

 

ついでに足を延ばした大正村でしたが、春らんまんで楽しかったです。
帰りの明知鉄道の時間調整に寄った駅の近く。おばちゃん1人でやってるおでん屋さんに寄って酒を飲んでたら、地元で針灸をやってるおじさんと意気投合して、お酒をご馳走になってしまいました。駅まで見送って戴いてありがとうございました。

-最後に-
今回の目的である阿弥陀仏1千体のお参りは、実は私1人ではなく、一緒に行ってほしい人がいました。
それは今から30年前、初めて私に家の設計を依頼してくれたSさんが悪い病気になり、何とか回復してほしい一心で、神にもすがる気持ちでお参りしたかったからです。
残念なことに、お参りできる体力がないとのことで断念して、私1人でお参りすることになりました。

岐阜-宇佐 県図書館

先回に続き、ご近所の「県民文化の森」にある、県図書館を紹介します。
この施設は私の散歩だけでなく、家族全員が重宝に使わせて頂いています。
今では当たり前になりましたが、開架式の図書館で自由に好きなように利用できます。
特徴は、地図の資料においては全国でも屈指の図書館です。
たとえば東京、大阪の全区の住宅地図(ゼンリン)のコピーが入手できます。
それとレストランが併設され、公的な施設に属したレストランにしては、味もおいしく、雰囲気もいいです。
ここでレストランウェディングをするカップルもいるくらいです。

私にとって嬉しいのは、図書館で疲れた頭を、ここの冷えたビールが癒してくれることです。

■先回のスタート地点。右側が美術館で左側が図書館でしたね。

 

 

 

 

■左の奥に白く見えるのが県図書館です。

 

 

 

 

■道角のオープンスペースにユニークな彫刻があります。「ワン・モア・タイム」って題名で、ふとっちょのおじさんがサックスホーンを吹いています。

 

 

■隣に開いた本の上に、ちょこんと座ってる猫がとぼけてます。

 

 

 

 

■ガス燈通りから見た図書館です。手前にシンボルのような彫刻があります。地元の作家のものです。

 

 

 

■図書館の全景です。全体に白を貴重にした建物で完成時は白亜の殿堂でした。

 

 

 

 

■導入部はピロティになっていて正面に水盤があります。

 

 

 

 

■水盤の上には彫刻があり、読書コーナーが見えます。

 

 

 

■ホールは吹き抜けてて、右側に閲覧室があり、奥に2階へ上がる階段が見えます。

 

 

 

 

■とてもきれいな階段で、上のホールに何か赤いものが見えます。

 

 

 

 

 

 

 

■素敵な彫刻です。確か有名な彫刻家の作品ですよね。

 

 

 

 

■2階は吹抜の左右に会議室等の部屋が並んでいます。

 

 

 

 

■一階へ降りると開架式の図書室です。緑の庭を取り込んでいます。

 

 

 

■奥にあるレストランです。ここで休むんです。

 

 

 

 

■外へ出るとレストランの看板があります。直接外からレストランに入れるようになっています。

 

 

 

■脇にある自転車置場です。私はなぜか、この自転車置き場のデザインと、その雰囲気が大好きです。

 

 

 

 

 

最後に、この建物は岡田新一という建築家が設計したものです。
岡田新一氏は鹿島建設の設計部に属していた時、最高裁判所庁舎のコンペに一等入選しました。
それを期に独立して最高裁の設計をした人です。