■「せんだいメディアテーク」は、設計者 伊東豊雄氏を一躍、世界的な建築家にした作品です。
この建物の用途は図書館です。
■この建物の特徴はなんといっても、その構造にあります。
細いスチールパイプを束ねたような柱の中にエレベーターや階段が内蔵され、その柱は垂直に立つのではなく、
クネクネとそれぞれ自由な方向に傾いて上へ延びています。
■この構造の安全を解析するのは、かなり高度な技術と能力を必要とします。
構造を担当したのは、日本では最も優れた構造家の一人である、佐々木睦朗氏です。
■この建物のファサードはダブルスキンのガラスで被われ、ガラスを通し、まるで重力から解放され浮遊する建築物が見えてきます。
■この不思議な建物は優秀な構造家無しでは存在しませんでした。
■この度の震災後、半年が過ぎてこの建物を見学させて頂きました。
当然、建築物の構造体は無傷で立派に建っていましたが、7階の天井が落ちて、未だに工事中とのことで中に入れませんでした。
7階だけがかなりの揺れだったようです。
幸いけが人が出なかったようですが、いくら構造体が無事でも、天井が落ちてくれば大事に至ります。
少し考えなおす必要があるかもしれませんね。
しかし、せんだいメディアテークは、素晴らしい建物だと思います。